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エキシマレーザーに関して
エキシマレーザーとは
手術が可能になったのは、科学の発達により「エキシマレーザー」が開発されたことが最大の要因です。
このレーザーは1975年に開発され、1983年に眼の角膜組織もプラスチックと同様に切除できることが報告されたことから始まりました。レーザーで角膜を削り変化をつけ、近視や乱視、遠視の矯正ができる可能性が示されたのです。このレーザーは眼に見えない短い波長のレーザーで、角膜を透過せず、角膜に当たるとそこでエネルギーを放出します。
最大のポイントとなるのは、コールドレーザーであるため熱変化を起こさずに組織を切除できるという点です。角膜切除を行うときには熱は大敵となります。本来熱を受けることのない組織に熱を加えてしまうと目的以外の変化を与えてしまうことが考えられるからです。
現在のレーシック手術では、角膜切除に最も適した波長となっています。周囲の組織や深部を傷つけることなく、狙った部分のみを、表面を滑らかな状態で除去することができるのです。
また、照射された細胞の突然変異がないことも確認されています。
エキシマレーザーの歴史
専門的な話になりますが、現在の最適なレーザーの波長を手に入れるまでは、さまざまな経過がありました。この流れをつかむことで、手術内容や後遺症などへの影響がわかってくると思います。
第1世代(照射方式=ワンショット方法)
レーザーの照射中、絞りが徐々に開いていくことで角膜表面を凹の形に形成します。照射は最初から最後まで常に角膜の中心に当てるワンショット方式でした。10Hzで1秒間に10回の照射です。
この方法の問題点は、角膜の中心に強いエネルギーのレーザーが当たり続けるため、熱が発生してしまうということでした。その熱が原因でセントラルアイランドという、中心に矯正の弱い部分ができてしまうことがあったのです。
切除の断面が深く、強度の近視には対応できないという問題もありました。切除部分が必要以上に深くなってしまうと、角膜が薄くなりすぎて前面へ突出してしまい、手術前の視力より悪くなってしまうエクタシア(術後拡張)の誘発の原因になってしまいます。
第2世代(照射方法=スキャニング方式)
第2世代では、レーザーを当てる時間を短くする技術で、熱の上昇を抑えられるようになりました。30Hzで1秒間に30回の照射です。
これによってセントラルアイランドの問題は解消されましたが、切除部分の問題は解決されず、強度の近視治療には不向きなままでした。
しかし、この世代からジョイスティックという眼球の動きを追尾できる機能が登場し、これにより眼球の中心に合わせるセンタリングのずれが減少しました。
第3世代(照射方式=フライングスポット・コンピュータースキャニング方式)
コンピューター制御により、点状のレーザーを自由自在に照射できるようになったのが第3世代のエキシマレーザーです。100Hzで1秒間に100回の照射ができます。第2世代のものと比べてもはるかに進化したことがわかります。
また、同じポイントに100分の1秒以上照射されないので、熱の上昇はほとんど見られなくなりました。
また、オプティカルゾーンを広く取れるため、術後のハローが現れにくく、セントラルアイランドができないことも特長です。
切除面の断面も、シングルゾーンからマルチゾーンに変わりました。これは現在における最小の切除深度で、第2世代までの半分以下の切除深度で手術が行えます。
マルチゾーンでは、角膜を自由かつ正確に形成することができます。このことで強度の近視の治療ができるようになりました。

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